海外ドラマで英語の勉強
私は現在、動画配信サイトのHuluを契約しています。
映画も好きですが、何と言っても海外ドラマを一気見できるのが最大の魅力です。
昨日の記事で書いた『24-TWENTY FOUR-』も、公開当初は長編すぎて敬遠していたのですが(当時は現在のような動画配信サービスがなく、レンタルビデオ屋に行列ができるほどの人気でした)、ふと思い立って見始めたら、止まらない!徹夜とまではいきませんが、寝る間も惜しいほどに見まくりました。
そして、とうとうシーズン8と『リブ・アナザー・デイ』も見終わった完結時には、放心状態。「24ロス」になってしまいました…。
現在、テレビ朝日で「24 JAPAN」が放映されていますが、チラッと見ては、「違うんだよなー」とつっこみつつ、懐かしのプロットを反芻しています。
ところで、海外ドラマって、英語の勉強になりますね。
英会話学校で習うようにイディオムとして覚えるのではなく、生きた会話の中で使われている言葉なので、「あー、この言葉はこんな風に言うんだ」と、とても参考になります。
(一応、留学経験ありで、英語を使う仕事(翻訳業)をしているのですが、まだまだ若輩者だと思い知らされます)
それと、あくまで私見ですが、映画よりドラマの中の会話の方が使える気がします。
映画(とくにハリウッド映画)だと、万人にわかりやすくするためか、簡単でわかりやすい英語が使われている気がするんですよね。
でも、たとえば「24」では、字幕を読んでも追いつかないほど展開が早くてノンネイティブにも容赦ないのと、結構凝った言い回しが使われています。
何回か見ては(ときに英語の字幕を表示したりして)、それでもわからなくて、メモを取ってあとで意味を調べてみると、「ああ、こういう意味なんだ」「こんな言い回し、知らなかった」と発見することが多くありました。
たとえば…
- Stir up a hornet's nest (大騒ぎ/面倒を引き起こす)
「hornet」は「スズメバチ」なので、「hornet's nest」で「スズメバチの巣」の意味です。日本語でも「蜂の巣をつついたような」という表現がありますね
- Sweep something under the rug (不都合なことを隠す、目を背ける)
直訳は「絨毯の下に掃く」の意味なので、これもイメージしやすいです
- …in cold blood (冷酷に)
「killed in cold blood」のように使われ、「無残に殺された」の意味になります。犯罪を扱ったドラマならではの表現ですが、日常的にニュースやドキュメンタリーなどで使われていそうです
- Go south(悪化する、失敗する)
もともとは「南下する」の意味で、南が下側を指すことから「低下する」「悪化する」ことを表しています。「24」では「The operation went south(作戦は失敗に終わった)」のように使われていました。
- Catch a break(幸運/チャンスをつかむ)
「Break」というと、「休憩」の意味の印象が強いですが、「break through」のように分岐点や突破口の意味もありますね。日本語の「ブレークする」に近いかもしれません。
これらは、もし英会話学校で習ったとしたら、「そんな凝った言葉、どこで使うんだ?」とか、「ほかのいい方もできるし、覚えなくてもいいか」などと思ってしまうところです。
でも実際に日常会話で使われているし、知っていればもっと世界が広がるのですよね。
いやー、英語(言葉)って奥が深い!